雨の庭で(濡れ)そぼる
休みの度に雨が酷いので中々撮影が捗らなかったのだが、結局実家の庭をまた写し込んでみた。いつも通りjpeg、RAW現像の順番で並べてある。
jpeg撮って出しを見て貰うと分かるようにホワイトバランスがオートだとあっさりし過ぎな傾向だと感じる。よってRAW現像ではくもりのシーン設定を風景に変更してある。さらにX3Fを0.1だけ上げてみたのが下の現像画像。グリーン強調の設定もあるのだが、この画像だと少々やり過ぎな印象を受けたのでこの設定に落ち着いた次第。
jpeg
先程同様の設定でRAW現像
これはシャドウを最大まで持ち上げつつX3Fをさらに上げた状態でモノクロ現像してみた。フィルムグレイン(モノクロの粒状感を調整するパラメータ)もごく少量掛けた状態だとピントの合った部分のエッジも残り石の質感もしっかり感じられる良い案配にモノクロ化出来た。
dp Quattroのモノクロ現像は、やり出すとかなりハマるので非常に危険。どうやったらこのシーンはモノクロが映えるのかを延々と考え出すのでカラー更正が疎かに成っていくのであった…
撮影時の角度がいまいちだったのか、ピントが甘い様に見えてしまう(手ぶれもあるみたい)なのでシャープネスを薄くX3Fを深めに掛けてブレとボケを軽減してみた。如何だろうか。
これはjpegのおもしろみが無かったのでRAWのみ掲載。こういう葉先の撮影画像を見ると、やはりdpの水滴シズル感はピカイチだと思わせる。
次は実家の庭にある狸の中でも一番のお気に入りを1枚。jpegに続くRAW画像は2種類、傾向を変え思いっきりシーンとホワイトバランスを変えて現像したものと、なるべく見た目に近い様に現像した物を並べてみた。葉の緑を生かすか置物の石風の質感を映える様に見せるか悩み所。
モノクロカラー設定に冷黒と温黒の選択があるのでこの狸には冷黒かなと言う事で出来た画像がこちら。ざらついた質感にモノクロが良く馴染む。
次はシズル感たっぷりの葉先をカラーモノクロそれぞれRAW現像。モノクロは温黒設定、シャドウを思いきり潰してみた。温黒はセピア調に近いがより黒が映える設定の様で、こちらも中々良い。
水滴表現が欲しくて撮った画像をもう1枚。原寸で見ると葉脈の皺まで解像していて気持ち悪い程だ。電池持ちが悪すぎるのでmerrillは買わなかったがこれを見ると早く買っておいても良かったかもしれないと思わせる。
前回撮った狸を別角度で。これはオートで現像。RAWに関してSPPでの現像でオートを使うのはあまりお薦め出来ないかもしれない。全体的に明るくなってしまい画像の印象が散漫に成り易いと感じるからだ。
最後に苔生したミニ灯籠の上部を。
Quattroシステムは寂寥とした緑の表現力が高い。高すぎてグリーン・マゼンタ被りをデフォルトで修正するパラメータが付いているのは苦笑いだが、その辺の粗を差し引いても日中持ち歩いて使うデジカメとしては十分な魅力を持っていると言えるだろう。
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画角的にはこちらの方も気になっている。安くなったmerrillを手に入れるか、Quattroを待って一気に揃えるか悩みどころだが…